2022年10月13日にGoogleから発売された、Google初のスマートウォッチ「Google Pixel Watch」を購入したので、今回は開封レビューとファーストインプレッションを紹介します。
Google Pixel 7 Proの開封レビューはこちら
Google初のスマートウォッチ 「Google Pixel Watch 」を購入したので開封レビュー!【ファーストインプレッション】
Google初のスマートウォッチ「Google Pixel Watch」
Googleは2016年より、純正スマートフォンであるPixelシリーズを販売していますが、スマートウォッチは販売していませんでした。
AppleWatchが人気となる中、GoogleはスマートウォッチのOS「WearOS」を提供するものの、純正のスマートウォッチを作ることはなく、AndroidユーザーはSAMSUNGなどGoogle以外のメーカーのスマートウォッチを購入するしかありませんでした。
Googleのスマートウォッチの噂は数年前から出ていたのですが、実際に発表されることはなく、発売されることはないかと思っていたのですが、2022年5月にようやくGoogleからスマートウォッチが発売されることが発表されました。それが今回紹介する「Google Pixel Watch」です。
Pixel Watch について
スペック
Pixel Watch のスペックは以下です。
サイズ | 直径: 41 mm 厚さ: 12.3 mm |
重さ | 約36 g(バンドを除く) |
カラー | Matte Black ステンレス ケース / Obsidian アクティブ バンド Polished Silver ステンレス ケース / Charcoal アクティブ バンド Polished Silver ステンレス ケース / Chalk アクティブ バンド Champagne Gold ステンレス ケース / Hazel アクティブ バンド |
チップセット | Exynos 9110 SoC Cortex M33 コプロセッサ |
ディスプレイ | カスタム 3D Corning® Gorilla® Glass 320 ppi AMOLED ディスプレイ(DCI-P3 カラー) 最大輝度 1,000 ニト 常に表示状態のディスプレイ |
メモリー | 2 GB SDRAM |
ストレージ | 32 GB eMMC フラッシュ |
バッテリー | 294 mAh(最大24時間) |
通信 | Wifiモデル/LTEモデル |
OS | WearOS 3.5 |
耐水性 | 5気圧防水 |
センサー | コンパス、高度計、血中酸素センサー、多目的電気センサー 光学式心拍数センサー、加速度計、ジャイロスコープ 周囲光センサー |
その他 | Bluetooth® 5.0 Wi-Fi 802.11 b/g/n 2.4 GHz NFC FeliCa Fitbit の健康&フィットネス機能 Google マップ Google Pay Google アシスタント メッセージと通知 YouTube Music 緊急 SOS 国際緊急通話 交換可能なバンドデザイン 今冬リリース予定: 転倒検出(最大 32 重力加速度) |
Pixel Watch はすこし世代の古いコアチップを使用しているものの、メモリが2GB、ストレージが32GBと、スマートウォッチにしては大容量になっています。メモリが大きいので他のスマートウォッチよりもアプリの切り替えなどがサクサクになりそうです。
また、バンドの付け替えも独自機構で簡単に行うことができ、公式から販売されるバンドの種類も豊富です。
そのほかは一般的なスマートウォッチと同じような機能が備わっています。
主な機能
ピックアップされていた主な機能を紹介します。
Fitbit の健康&フィットネス機能
Googleは2019年にFitbitを買収しました。
今回のPixel Watch はFitbitの健康測定機能が搭載されており、心拍数や睡眠の測定、フィットネス時の計測などを行うことができます。
Fitbitプレミアムに加入しないと使い物にならないと言われている記事もありますが、Fitbitプレミアムに加入しなくても、心拍数や睡眠の測定は行うことができます。
睡眠の質の分析などを行いたい場合はFitbitプレミアムへの登録が必要ですが、Pixel Watch を購入すると半年のFitbitプレミアム無償トライアルが付いてくるので、無償トライアルで試してみると良いと思います。個人的には登録は不要だと思います。
Google マップ
Pixel Watch で経路を検索したり、目的地までの地図を見ることができます。
小さい画面でどこまで使えるのかわかりませんが、歩きスマホをすることなく経路案内をしてくれるのは便利だと思います。
Google Pay
Pixel Watch はFeliCaを搭載しており、Suicaを使用することができます。
ほかにもNFCも搭載しているため、クレジットカードのタッチ決済も使用することができます。(カードが対応していれば。)
Suica以外の電子マネーは現時点で対応していません。
Google アシスタント
Pixel Watch はGoogle アシスタントに対応しています。
電化製品などと連携をしておけば、Pixel Watch から電化製品を操作することもできます。
メッセージと通知
スマートウォッチでは当たり前の機能ですが、メッセージやアプリなどの通知をPixel Watch で確認することができます。
Lineに関してはPixel Watch での確認はもちろんのこと、返信まで行えます。スマートフォンを出すことなく、手首だけで確認、返信できるのは便利です。
YouTube Music
Pixel Watch に事前に音楽を入れておくことでPixel Watch で音楽を聴くことができます。
価格
価格はGoogleストアでの購入で39,800円からです。
海外の価格と比較すると、日本はかなり安くなっています。
Pixel 7 Pro の早期購入特典がGoogleストアで使える35,000円のクレジットなので、それを使っての購入も多そうです。
開封の儀
開封します。
シンプルなデザインの箱です。Fitbitのマークもあります。
横にはWear OSと書いてあります。
Pixel 7 Proとは違い封がされています。Pixelシリーズでもしっかりと封をしてほしいところ。
開封しました。Pixel Watch本体にバンドが取り付けられた状態で入っています。
箱の底にはクイックガイドが入っています。
Pixel Watchが取り付けられている台座には、替えのバンドと充電器が入っています。
充電器にはGoogleのマークがついています。
USBtypeCが必要で、5Vの充電器です。
本体を確認していきます。ベゼルは目立ちませんが太めです。
本体裏には各種センサーの記載があります。
本体横のリューズ側には、リューズと物理ボタンがついています。
反対側にはスピーカーとマイクです。
Pixel Watchの特徴である、カメラのレンズをイメージしたというバンド結合部分です。
わかりにくいですが、右側のボタンを押しながらスライドさせることで外すことができます。
当然バンド側も同じ形状になっています。(マクロフォーカスすごい)
バンドを取り付けた状態での重さは62gでした。
本体だけだと35gです。
バンドの片方だけだと12gです。
ファーストインプレッション
使い始めてすぐの感想です。
着け心地
komは風呂以外のときに常に着用していますが、着け心地はいいです。
厚さが12.3mmとすこし厚めですが、特に気にならず、服の袖に引っ掛かるとかもなさそうです。
最初に付属しているアクティブバンドだとすこし蒸れるため、他のバンドも試してみようと思います。
操作性
操作性も特に問題はありません。
リューズでのアプリ選択も使いやすいですし、物理ボタンも押しにくい等はなく普通に使用できます。
スマホに比べれば当然もっさりした印象はありますが、気になるということはなく普通に使えます。
ただ、画面が小さいので、画面を使用して文字を入力するのはすこし難しいです。
音声で入力したり、文字入力の際はスマホを使用すれば問題ないですが、次世代機では画面サイズをもうすこし大きくしてほしいと思いました。
ベゼルに関しても使用している際は気にはなりませんが、ベゼルを薄くして画面を広くすることもできると思うので、その点は次世代機で改善してほしいです。
バッテリー
バッテリーは公式の発表で最大24時間と言われており、購入前から使用できる時間が短いのではないかと懸念されていました。
実際使ってみると、購入した直後はWifi経由でのアップデートや、いろいろな設定をした影響のためか、2時間程度で30%以上ゴリゴリ減っていきとても心配になりましたが、設定が終わった翌日に使用したところ、12時に充電が100%の状態で外出し、午後9時までの使用でバッテリー残量は70%といった状態でした。
外出時にLineの通知は数件、その他Googleマップの使用などは使わずで、設定としては画面の常時点灯はOFFにしてあるものの、GPSやGoogleアシスタントなど、基本的な機能はONの状態でこの程度のバッテリー消費なので、1日使う分には余裕で持ちそうです。
Fitbitなどに比べると当然バッテリーの持ちは良くありませんが、特別悪いというわけでもなさそうです。
今回はGoogleマップなどの機能を使用していないので、使用した場合でも検証したいと思います。
バンド
Pixel Watchはバンドの付け替えが簡単というのも売りにしていますが、慣れるまでは難しいです。
慣れてしまえばいろいろなバンドを楽しめていいと思いますがなかなか慣れないです。
付属のアクティブバンドは着用感も悪くなく、激しい動きで外れる心配もないので良い印象ですが、先ほども記載した通り若干蒸れるところがあるので、人によってはそこは気になるかもしれません。
他にもいろいろな種類のバンドが出ていますが、そこそこいい値段がするので気軽に試せないのが残念です。
とはいえ他のバンドも注文してみたので、届き次第レビューしようと思います。
Line(スマートフォンからの通知等)
スマートフォンからの通知に関しては、Lineくらいしか使用していないためLineについての使用感です。
まず最初にPixel Watchとスマホとの連携に関してですが、Pixel WatchにLineアプリを入れて、スマートフォンからPixel Watchに表示されたQRコード読み込むことで連携ができるようになります。
連携した後は、Lineが届いたタイミングで届いた内容がそのままPixel Watchに通知され、Pixel Watchで内容を確認することができます。
そのままPixel Watchから返信することも可能で、事前に登録した文章を使用するか、音声や画面入力で文章を作成し返信を行えますが、先ほども記載した通り、画面での入力はなかなか使いにくいため、音声入力か事前に登録した文章での返信がメインになると思います。
届いたLineの内容は、とくに文字化けするわけでもなくスタンプも画像もすべて確認することができます。また、届いたLine以外も確認することができるので、通知を見逃して消した場合でも、Pixel Watch単体で届いているLineをすべて確認することも可能です。
ほかにも、Pixel Watchの通知でLineを見ただけでは既読になることもないので、既読をできるだけつけたくない人は便利かもしれません。通知で見た場合は既読にはなりませんが、Pixel WatchのLineアプリを開いて見た場合は既読になってしまうので、注意する必要があります。
Line以外の通知に関してもしっかりとPixel Watchで確認することができているので、そこは期待通りといったところです。
GooglePay
Felica搭載のためSuicaが登録できるのですが、スマホで使いたいため登録をしていません。
個人的には必要ありませんが、Suicaの定期券には対応しておらず、オートチャージもできないので、人によっては期待はずれのようです。ただ、定期券やオートチャージは対応できるように検討中とのことなので、今後のバージョンアップに期待です。
(オートチャージを設定したモバイルSuicaをPixel Watchに登録すれば、オートチャージが使用できるという噂もあります。)
Suica以外の電子マネーについては、Visaのタッチ決済も使用できるのですが、登録できるカード会社が限られており、三井住友などのカードは登録することができないため、まだまだといった印象です。
QUICPayやiDも現時点では使用できませんが、登録できそうな画面も表示されるので、今後のアップデートで対応すると思われます。
現時点では物足りない印象で、今後のアップデート次第といった感じでしょうか。
ちなみに、GooglePayを使用する場合は、画面のロックが必要になります。
Fitbit の健康&フィットネス機能
ヘルスケア機能については、Fitbitの他製品と変わりません。
そもそも正確なのかも判断できないので評価が難しいですが、以前使っていたFitbit製品と測定結果は特に変わらないため、問題なく使用できているのだと思います。
Fitbitプレミアムに加入しなくても心拍数や睡眠測定など一般的な機能は使用できるので、Fitbitプレミアム必須だと思っていて、購入を見送った方はもうすこしFitbitプレミアムについて調べてみるといいと思います。
睡眠測定と心拍数くらいであればFitbitプレミアムは必要ありません。
まとめ
Google Pixel Watchを開封、レビューしてみました。
Google初のスマートウォッチのため、決済アプリ周りはまだまだな印象ですが、その他機能は問題なく使用できているので、今のところ大きな不満はなく満足しています。
今回紹介したPixel Watchはこちらです。
Google Pixel 7 Proの開封レビューはこちら
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